力によらない平和維持の実現にむけて 坂下かすみ 
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2006 年 1 月 14 日    
力によらない平和維持の実現にむけて
〜生活者ネットワーク憲法学習会〜
 憲法改正の最大の争点は憲法9条です。
 生活者ネットワークでは、戦争を放棄し平和を謳っている憲法9条を誇りに思い、これを使いこなして、日本が国際社会において紛争解決の橋渡しをするべきであり、自衛隊も段階的に縮小し、非武装国際協力組織にしていくべきと考えています。

 軍隊をもたなければ、一人前の国ではないと考えている人たちから、「非現実的だ」「非常識だ」と言われている「力によらない平和の維持」を実現するために何をするべきか、広島市立大学 広島平和研究所長 浅井基文さんからお話を聞きました。

 平和を願い、戦争をしたいと思っている人はほとんどいないでしょう。しかし、「攻められてきたらどうするのか」「国際貢献はどうするのか」ということで「力による平和」か、紛争を生み出す根源的な問題解決をはかる「力によらない平和」か、平和観をどうもつべきかを考えなければいけないということです。

 また、第2次大戦以後、人権・民主主義が普遍的に価値あるものと確認されました。それによれば、国家観は「個人あってこその国家」であって、国家と言えども人権・民主主義を否定できない。しかし、実態や実感として、個人よりも国家が上にくる全体主義があり、国家観をどうもつかも考えなければいけないということです。

参考に1946年3月27日の幣原喜重郎(保守系議員)の発言を紹介してくれました。
 「斯の如き憲法の規定(浅井注:9条)は、現在世界各国いずれの憲法にもその例を見ないのでありまして、今尚原子爆弾その他強力なる武器に関する研究が依然続行せられておる今日において、戦争を放棄するということは、夢の理想であると考える人があるかもしれませぬ。併し、将来学術の進歩発達によりまして、原子爆弾の幾十倍、幾百倍にも当たる破壊的新兵器の発見せられないことを何人が保障することができましょう。若し左様なものが発見せられたる暁におきましては、・・・短時間に交戦国の大小都市は悉く灰燼に帰し、数百万の住民は一朝皆殺しになることも想像せられます。今日われわれは戦争放棄の宣言を掲ぐる大旆を翳して、国際政局の広漠たる野原を単独に進み行くのでありますけれども、世界は早晩、戦争の惨禍に目を覚まし、結局私共と同じ旗を翳して、遥か後方に踵いて来る時代が現れるでありましょう!」

 


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